私は、仕事柄、毎日のようにいろんな会社の
試算表・決算書に目を通す機会があります。
その月の試算表・決算書を見ただけでも異常な
部分は大体把握できますし、昨年度と同月の試算表
と見比べたり、期首との比較、前月との比較をする
だけでも、異常値は見やすくなります。
異常値の中で、代表的な事例が債権・債務・在庫
に関する項目です。
これらの項目は、①金融機関が見抜く異常値、
②会社の経営上見つけておくべき異常値、という
2つの見方で捉える事ができます。
例えば、金融機関の立場に立った場合、債権・債務
・在庫の数字が適正値であるかどうか(①粉飾をして
いないかどうか、②債権の中に既に貸倒に該当するもの
はないか、③在庫の数値根拠はあるのか?、④債務を
少なく計上していないか?、といった点)に注目して
います。
また、債権については、月商との比較、これまでの
決算書等を見比べることで、債務については仕入金額
との比較、在庫金額の推移をチェックすることで、
異常値の判断を行ないます。
これから見てもわかるように、適正な数値計上を
心がけなければなりませんね。
これに対して、会社の経営上、見つけておかなければ
ならないポイントも、経営者としては把握しておかなければ
なりません。
まずは、債権ですが、これは自社の売上高、並びに
売上債権回収サイトと照らし合わせて考える必要が
あります。
仮に、毎月の売上が2千万円で、回収サイトが30日
とした場合、売上債権の残高としては、月商と等しい金額
が残高として計上されます。仮にですが、この回収条件にも
関わらず、3千万円や4千万円の債権残高がある場合亜は、
①未入金・未回収の債権がないのか?
②実質回収できない債権が含まれていないか?
③売上を過去に誤計上していないか?
(例えば、桁間違いで入力したりしていないか?)
④粉飾計上していないか?という点が考えられます。
次に、棚卸資産についてですが、これについても常時棚卸
金額の内訳把握(商品別・店舗別・部門別)に努めなければ
なりません。また、仕入債務との金額比較も必要です。
仮に、取引量が増えている場合は、仕入金額も増えている
わけですから、それに伴い在庫量が増加するのは理解できますし、
取引量が減っているのであれば、仕入金額の減少に伴い、
在庫金額も減少していることになります。ただし、これはあくまで
一般論です。これに逆行する事例もないとは言いませんが。
あなたの会社の債権(売掛金・受取手形)、債務(買掛金、
支払手形)、在庫(商品、製品、原材料、仕掛品等)は適正金額
になっていますか?
毎月ご覧になられる試算表では、この債権・債務・在庫の推移を
必ずチェックして下さい。財務力をアップさせていく上で、
この管理は非常に重要です。経理担当者と協力して管理を継続して
下さい。









